海外情勢 foreign affairs 2003 8 1

 朝鮮半島(Korean Peninsula)
 今日の読売新聞には、北朝鮮情勢について、
ロシア軍が心配していることが記事にありました。
ロシアは、北朝鮮と国境を接していて、
ウラジオストクという大きな都市がありますので、
アメリカよりも、心配になるのは必然的です。
 有事があるかは、ともかくとして、
ロシアが一番心配していることは、
北朝鮮の軍事独裁政権が崩壊した時に、
大量の難民がウラジオストクに押し寄せる不安でしょう。
だから、いつまでも独裁政権が続いても困るが、
しかし、独裁政権が崩壊しても困るという状態かもしれない。
いずれにせよ、独裁政権が崩壊した時に、
社会的な混乱や経済的な混乱が生じます。
 しかし、こうしてみると、
ソ連という共産主義独裁政権が崩壊した時に、
大きな被害が出なかったのは、奇跡に近かったと言える。
ソ連からロシアに、平和的に移行できたのは奇跡かもしれない。
歴史を振り返れば、このような時は、大きな被害と混乱が起きている。
 ロシアより、大きく国境線が接していて、
大都市が多い中国は、ロシアの心配より、はるかに大きいと考えられる。